2025年2月12日にNHKは『ワルイコあつまれ』を3月いっぱいで終了すると発表されました。
「新しい地図」の稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人を起用した人気番組だったのでなぜ突然終了してしまうのかと視聴者の間では話題になっています。
そんなわけで今回はその終了の理由などについて考察していきたいと思います。
番組の背景
『ワルイコあつまれ』は2021年に事前の宣伝・予告がない異例のスタートで始まり、子供から大人まで楽しめる教育バラエティーとして注目を集めました。

タイトルに込められた思い
『ワルイコあつまれ』というなかなか攻めたタイトルですが、そこにはNHK側のある思いが込められているようです。
「『NG』だらけの時代をポジティブに生き抜くための学びの時間になって欲しい、というメッセージとともに、時代の価値観によって「いい/わるい」の判断基準は変わっていく、というコンセプトを体現したタイトル」
そして「ワルイコ」には好奇心を持って様々な価値観に触れようとする人というポジディブな意味合いが込めれているようです。
コロナ禍からのアイデア
制作サイドはコロナ禍で多くの人が外出がままならない時期に、子供だけでなく異なる年齢層の視聴者が一緒に楽しめるように、「学校では教えてくれそうで、ちゃんとは教えてくれないこと」というコンセプト学校で、多くの視聴者に支持されていたようです。
特番からレギュラー番組へ
初めは2021年に特番として開始され、番組制作の狙いどおり子供も大人も楽しめると多くの異なる年齢層の視聴者から評価されます。
そして稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの出演も注目され、一風変わった教育番組として人気を集め、2022年4月からレギュラー放送化されました。
番組終了の3つの理由
それではなぜそんな番人受けをする人気番組が突然の終了を迎えることになったのでしょうか。
NHKは一旦区切りをつけるといった理由で終了するということを正式に述べていますが、他にも3つほど理由があるのではないかということでまとめてみました。
新しい地図の高いギャラ
まず考えられるのはその豪華なキャストにより高いギャラではないでしょうか。
一時代を築いたアイドルグループ“スマップ“。
ピークは過ぎたとはいえ国民的アイドルであったスマップの3人が揃って出演するとなればギャラも相当なものなのではないでしょうか。
新しい地図の3人の仕事の増加
2016年に3人がジャニーズ事務所を退社することになりますが、それによりジャニーズ事務所が2019年にテレビ局に対し、新しい地図の3人を出演させないよう圧力をかけたということが起きました。
伴い公正取引委員会は私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)違反の恐れがあったとしてジャニーズ事務所に注意処分が下されます。
ただし、その後の3人の地上波での仕事は激減し2019年3月には全て終了してしまいます。
それからしばらくしてから3人での特番『ワルイコあつまれ』が始まります。

3人のテレビでの露出が少なくなった時にNHKで3人の姿が見られたの嬉しかったなぁ
その後は時間も経過し、3人での仕事の他にも個人での多方面の活動もあり、忙しくなっていったというのも一つの理由ではないでしょうか。
NHKの受信料収入の減少
NHKは、2023年度と2024年度の両方で前年度と比べて減少したと発表しています。
これは、2023年の受信料の値下げも影響していますが、5年連続での減収になっているようです。
こういったこともあり、NHKでは経費削減などの見直しを余儀なくされ、新しい地図へのギャラへの対応もしなければいけなくなったのではないでしょうか。
後継番組について
それでは2025年度の番組改定により『ワルイコあつまれ』の後継番組についても触れていきたいと思います。

- 新番組: 『NHKでやらなさそうなアレ(仮)』が放送予定
- コンセプト: 若者向けの新しい応援バラエティーで、Z世代に向けた内容
- 狙い: Z世代の興味を引く内容を追求し、視聴者の体験を豊かにすることを目的
- 出演者: やす子といった若手タレントが特集され、彼らと共に体験する番組内容
- 内容: 笑いあり、涙あり、感動ありという構成で、幅広い世代にアピール
まとめ
今回は2月12日に発表されたNHKの番組『ワルイコあつまれ』の終了発表について3つの理由を考察してみました。
- 新しい地図の稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人への高いギャラ
- 番組スタート時点で少なかった新しい地図の3人の仕事が増えてきて忙しくなったきた
- NHKの受信料収入の減少により経費の削減による番組改定