星野源とパペットの「かいせついん」が歴史を変えた音楽にスポットを当て、楽しく音楽を学ぶ音楽教養番組「星野源のおんがくこうろん」。
今回取り上げられたのはアメリカンポップスの礎を築いたベーシストのキャロル・ケイ。
ビーチボーイズやシュープリームスなどの名曲をレコーディングし、その数はなんと4万曲という敏腕ミュージシャン。
この回のかいせついんは音楽評論家の岡村詩野(しのかいせついん)と高橋芳朗(よしかいせついん)が担当。
この記事ではNHK Eテレにて2024年10月18日に放送された、『星野源のおんがくこうろん』キャロル・ケイにて流された曲をプレイリストとしてまとめてみました。
キャロル・ケイが弾くベースラインに注目して聞いてみてね
本日のプレイリスト
Sam Cooke – Summertime
1957年、当時ギタリストとして活躍していた、まだ22歳だったキャロル・ケイが初めてレコーディングに参加した曲。
曲のイントロからからキャロルのギターから始まり、彼女のギターの演奏力の高さが買われ、スタジオミュージシャンとしてスカウトされます。
Jailhouse Rock – Elvis Preley
1950年代後半は新しいスターが次々とヒット曲を生み出し、スタジオミュージシャンの需要が高まり、そんな時代の流れにのりキュロル・ケイもスタジオミュージシャンに転向していきます。
La Bamba – Ritchie Valens
1950年代後半にスタジオミュージシャンとして活躍し始めたキャロル・ケイの代表的曲。
この曲でキャロルはリズムギターを担当しています。
Mel Torme – Games People Play
1963年にベーシストとして変更したキャロル・ケイ。
当時のベースはピックを使わず指で演奏することが普通でしたが、キャロルはピックでベースを演奏します。
ピックでベースを演奏する彼女のベースはシャープでドライブ感があり、そんな彼女のテクニックが冴え渡る曲。
この曲は当初要求されたアイデアをキャロルがアレンジがします。
一曲を通してベースソロを演奏しているかのようなキャロルのプレイは圧巻です。
The Beach Boys – Wouldn’t It Be Nice
アレンジもこなす演奏のスペシャルリストのレッキングクルーのメンバーになったキャロル・ケイ。
そんなレッキングクルーが演奏した名曲。
当時、大人気で多忙だったビーチボーイズの代わりに、レッキング・クルーが演奏。
バンドの中心人物であったブライアン・ウィルソンが新しい構想を描いていた音楽を具現化するにはより高度な演奏技術が必要とし、レッキング・クルーに演奏をオファー。
バンドのベーシストでもあったブライアン・ウィルソンはベースに強いこだわりを持っていたが、そんな要求にもキャロルは完璧に対応したと言われています。
Joe Cocker – Feeling Alright
ファンキーでおおらかなノリが素晴らしい一曲。
様々なリズムをベースが際立って全体を包んでいるかのような音楽。
星野源からのリクエスト。
この曲を聴きながらベランダを掃除したら、すごいはかどったとのこと。
Ike & Tina Tuner – River Deep / Mountain High
レッキング・クルーを語る上で欠かせないプロデューサーのフィル・スペクター。
彼の作曲スタイルは、音を何層にも重ねた多重録音と巧みなエコー処理で残響を駆使して作られた分厚く迫力のあるサウンドを作り上げる。
それはウォール・オブ・サウンドと呼ばれ、その代表的な曲。
Glen Campbell – Wichita Lineman
全体的にはフラットな曲調ですが、キャロル・ケイのベースのイントロのスウィング感がその後の曲展開にも印象を残していく楽曲。
林田アナウンサーからのおすすめの曲。
These Boots Are Made For Walkin’ – Nancy Sinatra
トップミュージシャンに登りつめ、社会進出を果たした女性の先駆けだったキャロル・ケイの生きざまが刻まれた曲。
自立した女性へのメッセージのようなものが歌詞や歌い方に表れている楽曲。
しのかいせついんによるおすすめです。
おまけ
番組中のイントロなどて流れていた曲たちの紹介。
いずれもキャロル・ケイが参加している曲です。