12月に入り、今年も残すところあとわずか。
そんな1年間の一番最後の月の重要なイベントといえばクリスマス。
小さなお子さんをお持ちのご家庭ではソワソワする子供たちが増える時期。
「サンタさんって本当にいるの?」
小学生のお子さんがいる親御さんなら一度は質問されて困ったことがあるのではないでしょうか。
そもそもサンタクロースってどのように誕生したのでしょうか。
結論から言いますと、僕たちがイメージするサンタクロースにはモデルになった物語があり、現在は公認サンタクロースという人たちが実在します。
そんな公認サンタクロースになるには正式な試験があるようです。
本記事ではその試験と、どうすれば公認サンタクロースになれるかを調べてみました。
サンタクロースの歴史
まずはじめに豆知識としてサンタクロースの歴史を。
サンタクロースは、キリスト教の聖人であるニコラウスの物語が由来となっています。聖ニコラウスは死刑囚をも助けたり、罪を犯した人を改心させたりといったとても慈悲深い人物でした。
その聖ニコラウスがサンタクロースになった話に、貧しい家に金貨を投げ入れたというエピソードがあります。
聖ニコラウスが貧困に苦しむ家庭の窓から金貨を投げ入れたところ、その金貨が暖炉にかかっていた靴下に入ってしまいました。このエピソードから「サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれる」という今ではクリスマスの定番となった風習が生まれたと言われています。
「ある時ニコラウスは、貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなる家族の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、窓から金貨を投げ入れた。このとき暖炉には靴下が下げられていており、金貨はその靴下の中に入ったという。この金貨のおかげで家族は娘の身売りを避けられた」という逸話が残されている。この逸話が由来となり、「夜中に家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という、今日におけるサンタクロースの伝承が生まれている。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サンタクロース
サンタクロースは国際認定試験!?
そんなサンタクロースですが、現在は公認サンタクロースとして実在し、それではどうやったらその公認サンタクロースになれるのでしょうか。
グリーンランドには1957年に設立された国際サンタクロース協会というものがあり、公認のサンタクロースになるには年に1回開催する国際認定試験に合格する必要があります。
そんな国家認定試験に合格するには意外に厳しい条件があるようです。
サンタクロースになるには条件がある
それでは早速その条件を見ていきましょう。
- 結婚している
- 離婚歴がない
- 子供がいる
- 体重が120キロ以上あること
- サンタクロースとしての活動経験あり
この条件からですと公認サンタクロースは独身の人はなれないようですね…
しかも公認サンタクロースになった後で離婚してしまうと、資格を剥奪されてしまいます。
そして体重120キロ以上という条件は子供達にサンタクロースのイメージを壊してしまわないようにということでしょうか。
個人的に髭も条件に追加していただきたいです。
ちなみにこの体重120キロ以上という条件にはサンタクロースの衣装や装備を含めての体重のようです。
但し、女性は例外となっています。
そうなんです、国際サンタクロース協会では女性のサンタクロースも認められています。
この上記の条件をクリアした人が、公認サンタクロースになるための試験を受けられます。
サンタクロースになるには厳しい体力測定も
そして公認サンタクロースになるには、体力が重要ということで、体力測定があります。
- プレゼント入りの袋をかついで50mを走り抜ける
- その後、高さ約3m、幅120cmの煙突にはしごで登りきり、煙突に飛び込み暖炉から出る
- そして子供たちが用意してくれているクッキー6枚と牛乳を完食する
ある種、これらの3つの障害物リレーを選考基準時間の2分以内でクリアしなければいけません。
それにしても120キロの人間がこんなことできるのでしょうか。
筋肉マッチョなサンタクロースしかクリアできなそうですが、それもそれで子供たちのサンタクロースのイメージからかけ放てしまいそうですが…
公認サンタクロースは語学も堪能!?
その競争に勝ち残ったメンバーの上位2名に絞られます。
かなりの競争率ですね。
そしてその上位2名にはまだ乗り越えなければいけない試験があります。
それは長老サンタとの直接面談になります。
そしてここで必要になるのが語学力。
面接は英語またはデンマーク語で行われるそうです。
やはりワールドワイドに活躍する公認サンタクロースには語学力は必須なようです。
公認サンタクロースには身だしなみも重要で、受験者の出身地の風習と伝統に沿ったサンタクロースの衣装を自作する必要があります。
そんな試験に見事合格した上位2名だけが公認サンタクロースのライセンスを所得することができます。
しかも取得後も毎年ライセンスの更新を行わなければいけないのです。
サンタクロースの仕事とは
さて、ようやく公認サンタクロースになったらどういった仕事が任せられるのでしょうか。
- クリスマスシーズンの福祉施設や小児病院への訪問
- 商業施設のクリスマスイベントへの参加
- クリスマスイブの夜に子供達へプレゼントのお届け
- 毎年開催される「世界サンタクロース会議」への出席
- クリスマス周知のための普及活動
こういった活動を通してクリスマスという文化を世界に広めているんですね。
日本にもいた公認サンタクロース
サンタクロースといえばコカコーラの宣伝に出てくるような顎髭をたくわえた西洋人のおじさんを想像してしまいがちですが、アジアにも公認サンタクロースが1人だけいます。
それが日本人公認サンタクロースのパラダイス山本さんです。
そんなパラダイス山本さんはボンゴを叩くラテンミュージシャン。
山本さんは1998年に当時史上最年少の35歳で公認サンタクロースに見事合格。
なかなかサンタクロースとはかけ離れたラテンの国の音楽を演奏されるパラダイス山本さんですがデンマークの首都コペンハーゲンで開催される「世界サンタクロース会議」に毎年出席してライセンスを更新されてるようです。
まとめ
子供達の大好きなサンタクロース。
そんな子供達のために頑張るサンタクロースにはいろんな条件、厳しい体力測定をクリアしなければいけません。
それを乗り越えたサンタクロースこそが公認サンタクロースになれるのですが、そのお給料はというと、なんと0円なんです。
いろんなイベントに参加しなければいけないサンタクロースの交通費、宿泊費はすべて自費でまかなうことになり、経済基盤のある人ではないと公認サンタクロースにはなるのは厳しいかもしれません。
そんな厳しい条件の公認サンタクロースは現在世界に120人しかいないのも納得ですね。
それでも世界中の子供達を笑顔にするサンタクロース。
もし興味がある方はまずはサンタクロース協会日本支部に問い合わせてみてはいかがでしょうか?