『ブギウギ』第113話の終わりにスズ子宅に電話がかかってきます。
家政婦の大野が電話にでますが、「3万円を払わなければ娘の愛子を誘拐する」という内容でした。
怪しい電話に心優しい家政婦大野の表情も険しくなってしまいます。
史実にもこれに似た笠置シヅ子の娘の誘拐未遂事件がありましたので、今回はそちらを深掘りしていってみようと思います。
史実にもあった脅迫・誘拐未遂事件
経緯とその内容
1954年3月31日、世田谷区にある笠置シヅ子宅にある脅迫状が届きます。
「自分たちは秘密結社だ。6万円を渡さないと娘を殺す」という内容でした。
その後に犯人から9回ほど電話による脅迫されますが、逆探知機もない当時、その内容は警察によってテープレコーダーに録音されます。
そして4月8日、に犯人が指定した自由が丘駅の公衆電話へはシヅ子のマネージャーが出向き、現れた男に偽のお金を渡します。
街頭テレビで野球観戦を観ていた群衆に紛れていた刑事4人に犯人は取り押さえられます。
大事には至らず、事件は未遂で終わります。
捕まった犯人は30歳の無職の男性で、結婚資金ためにお金が必要だったとのことです。
なぜ起きてしまったのか
当時は芸能人や有名人などの住所や電話番号などの個人情報は雑誌などに記載されていて直接ファンレターを送ることなどが可能な時代だったようです。
今ではちょっと信じられません。
笠置シヅ子の世田谷区にある自宅は敷地306坪の豪邸で、そこにある笠置ガーデンと呼ばれる庭園があり、そこでシヅ子の娘のバースデーパーティーをやっていたようです。
ドラマでも描かれていますが、その様子などが雑誌などに掲載され、マスコミに報じられることがあったようです。
そのため、犯罪の標的にされるようなことになったのではないでしょうか。
シヅ子はこの事件以降は、芸能人の子供として育てるのをやめ、娘をテレビや雑誌等に出すことをやめました。
内藤剛志演じる刑事・高橋
そして新しい登場人物で、内藤剛士さんが高橋刑事役でキャスティングされてることが発表されています。
内藤剛士
- 生年月日 1955年5月27日
- 出身 大阪府
- 特技 トランペット、ギター、ピアノ
刑事よりも刑事らしいと評判で、今では刑事役にはぴったり内藤剛士さんは、意外にも朝ドラには20年ぶりとのことです。
内藤さんが刑事役で出てきたらもう心配することはないと視聴者はもうすでに安心ムードのようです。
まとめ
『ブギウギ』でも取り上げられる、スズ子の娘に対して脅迫・誘拐未遂事件にはモデルになるような事件が史実にもありました。
当時は芸能人の住所や電話番号などの個人情報は雑誌などには載るような時代で、その結果このような事件が起こってしまったのではないでしょうか。
そしてその後はシヅ子は娘を雑誌やテレビなどのマスコミの露出を避けるようになります。
ドラマでの刑事役は内藤剛士さんという刑事より刑事役が似合う人選で見事に事件を解決してくれるはずでしょう。