NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』も第26週、「世紀のうた 心のうた」の126話の最終回で福来スズ子の最後のステージが描かれます。
福来スズ子の引退にあたって羽鳥善一は最後に引退コンサートを開こうと提案します。
それでは『ブギウギ』の福来スズ子のモデルである笠置シヅ子の引退理由と引退ステージとそれにまつわる意外なエピソードがあったので深掘りしていきたいと思います。
笠置シヅ子の引退理由とは
1956年の大晦日に開催された「第7回NHK紅白歌合戦」で笠置シヅ子はヘイヘイブギーを歌い上げ、大トリを務めます。
その翌年には「これからは女優業に専念したい」と歌手業の引退を宣言してしまいます。
当時は戦後にデビューした美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみなどの若手がスター歌手として活躍していて、笠置シヅ子が歌い、人気だった「ブギブーム」も下火になっていました。
ドラマにも若手スター歌手として女優の「吉柳咲良」さん演じる水城アユミが登場していました。
そういった要因もあったかもしれませんが、笠置シヅ子は自身の引退理由については
「自分が最も輝いた時代をそのままに残したい。それを自分の手で汚すことはできない」
とはっきりと語っています。
笠置シヅ子の最後のステージ そこで見せた最後の挑戦とは
笠置シヅ子が引退宣言をした後に、最後のステージとなったのが、新宿コマ劇場で行われた「クルクルパレード」という舞台でした。
その時に服部良一が笠置シヅ子のために用意したのものが、なんとロックンロールだったそうです。
ラストステージで最後の最後まで挑戦し続けた、歌手笠置シヅ子。
舞台上で歌って踊るのがこれで最後になり、この後は、俳優に転向して、いっさい人前では歌わなかったといいます。
歌手を引退後一度だけ歌を披露した
歌手を引退してから、テレビ番組など、何度も歌手のオファーがありましたが、全て断り続けていたそうです。
しかし、一度だけ人前で歌を披露したことがあります。
それが、1960年に行われた「服部良一銀婚式記念、シルバーコンサート」で、歌の恩師であり、長年のパートナーであった服部良一の銀婚式のお祝いに歌を歌われたそうです。
まとめ
今回は、半年間に渡り放送された『ブギウギ』の最終回に放送される、引退コンサートを行う福来スズ子のモデルでもある、笠置シヅ子の引退理由と引退ステージとそれにまつわるエピソードについて深掘りしていきました。
ドラマでの最終回、どのように描かれるのか楽しみですね。