ドジャースに所属する大谷翔平選手の元専属通訳だった水原一平氏の違法賭博問題により、先日25日に大谷翔平選手自らが会見をする運びとなりました。
その時に通訳を任されたウィルアイアトン氏の対応に対して現地では称賛の声があがっています。
「翔平の新しい通訳ウィル・アイアトンは、この発言がいかに重く、緊張を伴うものであったかを考えると、驚異的な仕事をした」
ジャーナリスト ショーン・スプラドリング
その会見での通訳が話題になっていますが、それと同時に彼の意外なエピソードにも注目が集まっています。
そんなわけで今回はそのウィル・アイアトン氏について深掘りしていきたいと思います。
ウィルアイアトン氏ってどんな人?
- 名前:ウィル・アイアトン(Will Ireton)
- 生年月日:1988年12月21日(現在35歳)
- 国籍:アメリカ フィリピン
- 学歴:ミッドパシフィック高校→メンロー大学
- 所属:ドジャース
東京都生まれ。
父親は日系アメリカ人で母親はフィリピン人で、15歳まで東京で過ごします。
日本ではインターナショナルスクールに通われていたようで、その時に野球に夢中になり、メジャーリーグでプレーするという夢を抱きはじめます。
その後、ハワイの高校に入学するため渡米します。
高校卒業後は本土のカリフォルニア州のメンロー大学に進み、勉学に励みながら、野球をやっていたようです。
大学生時代に、スポーツ、勉強と素晴らしい成績を残し、さまざまな賞を受賞しています。
- 2011年 トップ・アカデミック・アスリート賞を受賞
(スポーツ部の中で最高成績を残した学生が対象) - 2012年 コリス・スチーア賞を受賞
(スポーツ部の中で最高成績を残した卒業生が対象) - 2012年 メンロー大学卒業生の中で最優秀賞を受賞
(スポーツ以外の全てが対象 4段階の成績中、3.91)
大学卒業後の2013年にテキサスレンジャースにてマイナー契約を結び、夢だったプロ野球の世界に飛び込みます。
ウィルアイルトン氏の意外な経歴
そんな優秀なウィル・アイアトン氏ですが、意外な経歴を持っていたので少し見ていきたいと思います。
フィリピン代表としてWBC出場
ウィル・アイアトン氏は母親がフィリピン人ということでフィリピン国籍も持っていて、2012年にはWBCでフィリピン代表選手としてプレーをしています。
フィリピン代表は予選で台湾、ニュージランドと戦いますが、残念ながら本大会出場とはなりませでしたが、打席にも立っています。
その時のフィリピン代表選手としてプレーした実力を買われ、その翌年の2013年にテキサス・レンジャースとマイナー契約をすることができました。
田中将大選手の記事がきっかけでヤンキースに入団
ウィル・アイアトン氏はニューヨークヤンキース時代の田中選手の通訳を務めていました。
ニューヨークタイムスで、田中選手を紹介する記事を書いていたのがウィル・アイアトン氏で、その当時の記事がきっかけでアイアトン氏は田中将大選手の通訳になるという、異例な経緯でヤンキースに入団します。
ウィル・アイアトン氏はその語学力とコミュニュケーション能力で、他チームからも周知される名物通訳となりました。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーの所属
2015年にウィル・アイアトン氏は、日本の吉本興業株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシーと契約を結びます。
なぜ野球球団員が、お笑い会社と契約と思われるかも知れませんが、アイアトン氏はよしもとではスポーツマネジメント事業に従事し、自身のプロ野球の経験と語学を活かし、大リーガーの選手をサポートしていました。
チーム一の愛されキャラ
その親しみやすいキャラクターからチームメイトからウィリーと呼ばれて慕われています。
ロッカールームの宴会王として、その怪力の持ち主から、ロバーツ監督やチームメイトの前で仮装姿で、180kgのバーベルを持ち上げる怪力男を披露したりして、影のムードメーカーとしてチームを支えています。
まとめ
今回は大谷翔平選手の元専属通訳だった水原一平氏の違法賭博問題を受け、急遽彼の通訳を任されたウィル・アイアトン氏について深掘りしてみました。
彼には意外な経歴があり、フィリピン代表としてWBCの予選に出場していたり、ニューヨークタイムスの田中将大の記事がきっかけで田中選手の通訳兼アシスタントを務めていたり、よしもとクリエイティブエージェンシーに所属し、大リーガーのサポートをするなどといった意外な経歴を持っていたりしました。
そこには彼の明るいキャラクターや、真面目な性格で文武両道で仕事もスマートにこなす優秀な方でした。
今もまだはっきりと解決していない問題の渦中にいる大谷翔平選手ですが、そんな彼を支えるウィル・アイアトン氏に注目していきたいです。