『光る君へ』倫子の愛猫「小麻呂」は実在した?平安貴族に愛された猫たちの歴史とは

小麻呂のサムネイル 大河ドラマ
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『光る君へ』の第6回では源雅信とその娘・倫子を巡る思惑がストーリーの中心となっていました。

それぞれの一族に闇を持ちながら、人物の欲望と思惑が交差し始め、宮廷内の主導権争いが加熱していきます。

そんな中たまに出てくる倫子が飼っている猫の小麻呂の可愛さに、心癒されます。

第7回では雨の中に逃げていく小麻呂がまたいい演技をしてくれました。

そんな小麻呂のような猫を実際倫子は飼っていたのでしょうか?

そして平安時代、貴族に愛された猫ちゃんですが、いつから日本ではペットとして飼われるようになったのでしょうか?

それでは平安時代の猫と、その歴史とおもしろエピソードを紐解いていきましょう。

猫のイラスト1

倫子に小麻呂のような猫は実在した?

小麻呂は倫子の愛猫としてたびたび登場して、視聴者を癒してくれたり、時にその名演技によりハラハラさせてます。

それでは実際に小麻呂のような猫が倫子のそばにいたのでしょうか?

調べてみると、倫子の曽祖父にあたる「宇多天皇」という人物が大の猫好きで愛猫との日常を記しており、そんな猫好きな曽祖父を持つ倫子の家系には小麻呂のような猫がいてもおかしくはないのでしょうか?

では猫はいつから日本にいるのでしょうか?

猫の日本史も少しみていきましょう。

猫はいつから日本にいたの?

長崎県にあるカラカミ遺跡という遺跡でイエネコのものとされる骨が発掘されました。

これにより今からおよそ2100年前、弥生時代からすでに日本には猫が存在していたという説が濃厚になっています。

日本において最初に「ねこ」という言葉が明記されている文献は、平安時代に書かれた話説集「日本現報善悪霊異記」(にほんげんほうぜんあくりょういき)だと言われています。

そしてその文献の中には、飛鳥時代にはすでに、日本国内に猫がいたことが書かれています。

文献上には「禰古」(ねこ)という言葉でできますが、ねこという名前の由来はいったい何でしょう?

「ねこ」という言葉の由来

古来から「禰古末(ネコマ)」と呼ばれていたことから、「鼠子(ねこ=ネズミ)待ち」の略であるとも推定されていたり、また虎に似ていることから「如虎(にょこ)」とも考えられたりもします。

それから猫はネズミを追いかける特性から「鼠好(ねこ)」だったり、よく寝るその姿から「寝子(ねこ)」が語源と考えられたりしています。

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猫のイラスト2

平安時代の猫

平安時代になると、猫はようやく現在のようにペットとして扱われはじめます。

しかし、まだまだ数も少なく貴重な存在であったため、猫の飼育は限られた高貴な身分の人のみに許されたものでした

この時代以前、日本国内にはすでに猫が存在していたのですが、「ねこ」という言葉はこれまでの文献には登場もしてきませんでした。

しかし平安時代に入ると、突然いろいろな文献に登場し、猫の存在は宮中にまでの大出世を遂げます。

猫好きだった天皇たち

現存する天皇の日記としては最古のものとされる「宇多天皇御記」には、光孝天皇(この飼っていた黒猫を、息子の宇多天皇が譲り受けたと記されています。

黒猫のイラスト

宇多天皇はとても猫好きな天皇として知られていて、宇多天皇は日本で初めての猫の日記を書き留めてくれた天皇で、「寛平御記」にその飼い猫の飼育記録が描かれています。

今で言う猫ブログのルーツとも言えるものでしょうか。

宇多天皇が飼っていた猫は中国から輸入した猫で、「唐猫」と言われていました。

唐猫は平安時代の貴族たちからは高貴な猫としてとても人気があったとされています。

平安時代の書物に現れる猫たち

平安時代には宮中で貴族たちに可愛がられることになった猫たちですが、平安文献にも描かれるようになりました。

猫のイラスト3

枕草子

清少納言の「枕草子」の中には、「猫はうへのかぎり黒くて、ことは皆白からん」という一節があり、当時すでに白と黒のブチ猫がいたことが伺えます。

源氏物語

紫式部の「源氏物語・若菜上」の中には、「いと小さくてをかしげ」な一匹の猫が登場し、逃げ出せないように綱のようなものをつけられていたという場面が描かれています。

ドラマにもでてきた猫のように現代のハーネスのようなものがつけられてた考えられています。

まとめ

猫という存在は日本史では平安時代からもっと前から存在していたと考えられています。

そして平安時代に中国から渡来した貴重な猫は「唐猫」と呼ばれ、貴族や皇族たちに愛されていました。

平安時代まで猫の様子が記載された書物が全く存在していませんが、平安時代を境に多くの作品に猫が登場します。

猫好きの宇多天皇を曽祖父に持つ倫子は小麻呂のような猫を飼っていても不思議ではないでしょう。

ドラマはより人間関係が複雑になっていきますが、たまにでてくる小麻呂に癒されながら『光る君へ』を楽しんでいきたいですね。