星野源とパペットの「かいせついん」が歴史を変えた音楽にスポットを当て、楽しく音楽を学ぶ音楽教養番組「星野源のおんがくこうろん」。
HipHopの世界に新しい価値観を持ち込んだ謎多き天才トラックメイカー「Nujabes」
アニメと共に世界進出したNujabesの音楽は世界中に親しまれています。
この回のかいせついんは選曲家・橋本徹(とおるかいせついん)とmabanua(マバかいせついん)が担当。
この記事ではNHK Eテレにて2024年10月18日に放送された、『星野源のおんがくこうろん』Nujabesにて流された曲をプレイリストとしてまとめてみました。
本日のプレイリスト
Nujabes – reflection eternal (2005)
星野源おすすめの一曲でNujabesを代表する一曲。
シンプルな曲の中にいろんな情景が浮かんでくるような楽曲。
巨勢典子 – I miss you (2000)
reflection eternalの元ネタになった曲。
Nujabesはこの曲の魅力を最大限残しつつ、彼のオリジナリティーを出した彼のサンプリングセンスには脱帽です。
HipHopのサンプリングでは通常ファンキーなフレーズをサンプリングすることが多いが、Nujabesはこの曲のようなメローでスピリチュアルな曲をサンプリングすることが多かったようです。
Nujabesがよく言っていた口癖に「最高の2小節を見つけたい」と言っていたのがわかるそんな一曲。
Nujabes – ordinary joe feat. Terry Callier (2005)
当時、様々なミュージシャンとコラボをしていたNujabesですが、音楽制作には貪欲で情熱的な彼は海外のアーティストでも直接連絡し、会いに行ったりもしていたようです。
そんなNujabesはライブをしにやってきたテリーキャリアーにそのライブ会場でコラボの直談判をしたそうです。
コラボへの情熱が実を結んだ名曲。
Luv(sic)
審美眼に優れていた、良いアーティスト、良い音楽という確固たるものを持っていたNujabes。
日本人ラッパーのShing02も海外を拠点に活動したいましたが、Nujabesは彼にもコラボのオファーをし、制作させられたシリーズ。
Nujabes feat. Shing02 – battlecry (2004)
アニメの音楽に挑戦したNujabesを世界に広めた「サムライチャンプルー」。
アニメ時代劇とHipHopを組み合わせた唯一無二の世界観は世界中で高い評価を受けます。
これにより海外からのリアクション、反響が増えたようです。
OMA x Shing02 – Luv(sic) Hexalogy
2010年36歳の時、交通事故により亡くなってしまうNujabes。
しかし彼が残した音楽は仲間たちに引き継がれ発表されていきます。
ラッパーのShing02によりLuv(sic)の続編が制作されます。
haruka nakamura – Lamp feat. Nujabes (2013)
Nujabesが亡くなる数年前に渋谷から鎌倉・由比ヶ浜へ移住し、新たな環境で音楽制作を行いはじめます。
サウンド自体もサンプリングから自分で演奏する生楽器なども取り入れるスタイルに変化していきました。
Nujabes本人が演奏するフルートが聴けるHaruka nakamura氏による一曲。
トオルかいせついんも毎年行われるNujabesのトリビュートイベントの一曲目にかけるレクイエムのような楽曲。
Nujabesが目指した理想の音楽
人間が争っている戦場の空にどこからか無数の風船が飛んできて
風船が割れて人の心を揺り動かす音楽が流れでるその音楽を兵士たちが手をとめて聞き入り
やがて我に返り武器を捨て家に戻っていく
Nujabesの音楽はいつかそういう存在になることを目指している