『光る君へ』第11話では兼家たちの策略により、花山天皇が退位し、わずか7歳の一条天皇が即位することに。
即位式で天皇が座る玉座の高御座に何と生首が置かれているという事件が。
そのシーンのホラー映画さながらの描写でSNSでは色々話題になりました。
そこで今回はあの生首事件について、歴史的史実はどうなっていたのか、犯人はいるのかなどを少し深掘りしていきたいと思います。
一条天皇が即位
ついに一条天皇が即位することになり、藤原兼家は摂政になり、一気にその地位を盤石なモノとしました。
一条天皇は円融天皇と藤原詮子の子供で、この即位により藤原詮子は天皇の母である国母(こくも)となります。
ドラマでは現れない道長のもう一人の姉である藤原超子と冷泉天皇の子供である居貞親王(いやさだしんのう)が次の天皇になる東宮となります。
まだ7歳の一条天皇は石塚陸翔さんが演じられています。
石塚陸翔(いしづかりくと)
生年月日:2015年4月10日
出身:埼玉県
趣味:空手
事務所:テアトルアカデミー
出演作:NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』第39回/明智十五郎役
約束のネバーランド
2024年現在、8歳にして大河ドラマ2回目というベテラン顔負けの経歴の持ち主です。
これからの活躍に期待ですね。
即位式に生首が
一条天皇が即位するその当日の高御座に、なんと子供のような生首が置かれていました。
それを見つけた道長ですが、穢れも恐れず、生首を処理してしまいます。
そんな恐ろしい生首事件ですが、実際にそのようなことはあったのでしょうか?
史実にもあった?
この事件は実際にあったかは不明ですが、平安時代後期に描かれた歴史物語の「大鏡」には史実として記されています。
「大鏡」には髪の毛の生えた、得体の知れない、血の付いた何かの頭と描かれています。
このエピソードが今回のドラマの元ネタになっているのではないでしょうか。
犯人は誰?
それでは犯人はいったい誰なのでしょうか?
ドラマでの第11話では道長の父、兼家は「犯人はだいたいわかっておる」と言っていましたが、はっきりとした犯人はあかされていません。
兼家の策略により退位させられた花山天皇ですが、快く思っていなかった人も多くいたことでしょう。
花山天皇が出家したことにより、一夜にして権力を失った藤原義懐も一条天皇の即位に対してよくは思っていないはずですから、藤原義懐一派が一条天皇の即位を阻止することもあったかも知れません。
生首事件が記述されている「大鏡」でも犯人は明かされていないので、ドラマでもこのまま明かされない可能性が高いかもしれません。
まとめ
今回は一条天皇の即位式で起きた生首事件について深掘りしていきました。
この事件に「大鏡」という歴史物語に記述があるので、史実にもあった可能性もあります。
一条天皇の即位をよく思ってない人たちがいて、それを阻止しようとしてた人たちがいたかも知れませんが、犯人はドラマでも「大鏡」にもあかされていません。