NHKの大河ドラマ『光る君へ』でも天皇の退位や即位についてたびたび話題なっていてます。
天皇とはドラマだけの人物ではなく今も存在していて、その後継者の話は現在でもたびたび話題に上がっています。
天皇の後継については様々な意見がある中で、先日、自民党で「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」が開かれました。
そこでの話し合いでは
皇族確保策として女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案について議論し、異論は出なかった。木原誠二事務局長は「多くの方が理解を示し、反対意見は出なかった」と記者団に説明した。皇室典範改正も視野に入れた党見解策定へ協議を続ける。
ということになりました。
そこで今回はこの『女性皇籍保事案』について、現在定められている皇位継承と、なぜ『女性皇籍保事案』がたびたび検討されているのか小学生でもわかるように紐解いていきたいと思います。
今回の国民全体で考えていくべきであるテーマで筆者個人の意見ではなく、あくまで第三者視点で読んでいっていただけると助かります。
誰が次の天皇になれるの?
2019年に、現在の皇太子様が新しい天皇に即位され、年号が令和になったのはみなさんの記憶にも新しいのではないでしょうか。
そして現在の皇室の規則によると父方が天皇の血を引く男子が皇位を継承することと定めらています。
それによると次の皇位継承順位には1番目に秋篠宮(あきしのみや)様、2番目に秋篠宮のご長男である悠仁(ひさひと)様で、3番目に天皇陛下の弟である常陸宮(ひたちのみや)様がいらっしゃいます。
先ほど述べたように父方の天皇の血を引く男子が皇位を継ぐことが決められているので、愛子様、眞子、佳子様は男系の女子になり皇位継承の権利がなく、現在は皇位継承の権利がある方は上に挙げた男子の3名だけとなります。
過去にはいた女性天皇
歴史を紐解いていくと、推古天皇をはじめ、8人の女性天皇が存在していて、女性天皇が今後誕生しても歴史的には伝統に反するものではありません。
最近の調査でも、7~8割が女性天皇に賛成していて、特に18歳から29歳の間ではその数が9割ほどになり、国民感情的には女性天皇に賛成する意見の方が圧倒的に高いです。
憲法第1条には、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とあり、第2条には「皇位は、世襲のもの」とあります。
この2つから、国民の総意に基づくのであれば、現在の皇室の規定を改正して、女性天皇や女系天皇を認めることは、憲法上、何ら問題はありません。
なぜ女性皇籍保事案が検討されるのか
皇族の女性は成人し、もし民間の男性と結婚すると、現在の規定によると皇室から離脱することになります。
ただし民間人になっても皇室の方々との親戚付き合いは続き、元皇族として配偶者とともに新年や誕生日の祝賀行事や宮中祭祀に出席することにはなります。
そんなわけで、もし女性皇族が結婚し、皇室から離脱などすると、皇族の数の減少が予想されるため、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ女性宮家というものの創設が、検討課題として浮かび上がっています。
まとめ
今回は現在の天皇の皇位継承についてと、たびたび話題になっている『女性皇籍保事案』についてわかりやすく説明してみました。
昔は女性の天皇も存在しましたが、今は父方の天皇の血を引く男子が皇位を継ぐことが決められている
そのため皇族の数の減少が予想されるため、『女性皇籍保事案』などの検討が議論されている
ちょうど今年は『光る君へ』で天皇の皇位継承についてもドラマで描かれているので、これをきっかけに『女性皇籍保事案』について日本国民として考えてみるのはいかがでしょうか。