サマータイムってなに?なぜ日本にはないの?その理由は?

サマータイムのサムネイル その他
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先日、子供新聞を読んでいた息子に質問されました。

「時差はなんとなくわかるけど、サマータイムってなあに?」

なんとなくは理解してますが、それをちゃんと説明するとなると困ってしまいませんか?

子供はよくそんな際どい質問をしてくるのでそのたび、ドキっとされるが調べると大人も少し勉強になります。

今回は日本には馴染みのない習慣の「サマータイム」、それをしっかりと理解して、その歴史と、日本でのサマータイムについても調べていきたいと思います。

サマータイムってなんのこと?

時計

サマータイムは現在の日本には採用されていませんが、欧米などの国ではもはやその習慣は生活の一部になっている時間制度です。

英語ではサマータイムと言われていて、ヨーロッパなどでもその呼び方で呼ばれています。

北米やオーストラリアではDaylight Saving Timeと呼ばれているそうです。

簡単に説明すると

日が長い春から秋にかけて1時間時間を早めて昼間の時間、日照時間を長くする

時間を調整することを言います。

そのため、日本でもサマータイムと言われていますが、別名では日光調節時間という呼ばれ方もするそうです。

サマータイムのメリット

この制度を導入することにより、起床や就寝時間など労働時間も今までどおりでありながら、 明るい夕方の時間が1時間増えるためその時間を有効に活用できるとされています。

また、地球温暖化対策の観点からは、夕方の照明や朝の冷房用電力等が節約されることにより、電力消費を削 減することなどのメリットがあげられます。

目覚め

サマータイムのデメリット

ただ今までの生活のリズムを変えてしまうサマータイムはもちろん良いことばかりではありません。

時計の時間を早めることによって睡眠時間を減少させることにより、睡眠の効果を低下させ、心臓発作のリスクなどが10%増加するといった検査結果もでています。

そのためサマータイムの導入に否定的な国も数多くあります。

頭痛

サマータイムの歴史

なぜそんなちょっと難しいサマータイムが導入されているのでしょうか。

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簡単にその歴史を見ていきましょう。

基本は節電や省エネが主な目的で、アメリカでは1784年に蝋燭を節約するために初めて提唱されます。

その後、ニュージーランドでは1895年に春の二時間だけ時計を変えるというアイデアが提案されます。

1907年にはイギリスでは早朝の時間を有効に使うための方法としてアイデアを出したが実施はされなかった。

そして、つに1908年にカナダで世界で初めてサマータイムが導入されました。

日本でのサマータイム

それでは日本ではどうなのでしょう。

実は日本でもサマータイム導入の議論は今までも、現在でも多く上がっています。

そんなサマータイムも実は一度日本で採用されたことがあります。

第二次世界大戦直後に日本でも導入されましたが、明確にデメリットの方が大きく、導入当時は国民の生活が混乱しただけでなく、時間を一時間進めることにより労働開始時間が早まってしまい、労働時間が長くなって疲弊し、労働効率を落としてしまいました。

生真面目な性格の日本人らしい結果ですね。

日本人の気質と、元々サマータイムとは夏と冬の日照時間が大きく変化する高緯度の国において考えられたもので日本には適していないのでしょう。

ただ最近でも東京オリンピックの大会期間中の暑さ対策としてサマータイムの導入が検討されたこともあったようです。

まとめ

いろんなメリットとデメリットがあるサマータイム。

今でもそれについては議論されていますが、国の日照時間や国民性によって導入に関してよく議論していかなければいけないのではないでしょうか。

そしてここまで国と国が関わりあるようになった国際社会になった現代では一つの国では決断できないでしょう。

実際サマータイムが実施されている国で生活をしたことがありますが、その国では日照時間が夏と冬ではかなりの差があるのでそういった国ではサマータイムによるメリットの方が多いと感じました。

初めてサマータイムを実際に経験した時は非常に奇妙な感じで、自分で時計を進めたり、遅らせたり、損したような、得したような複雑な気持ちでした。