あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いいたします
今年もどれくらいの人に新年のご挨拶ができましたか?
まだご挨拶ができていない人はいますか?
今度会った時に新年のご挨拶はしたほうがいいのかな。
1月中旬にそう思っている人はたくさんいるのではないでしょうか?
お正月をちゃんといつまでって決めてくれたらいいのに。
そうしたらそんな悩みや駆け引きはしなくていいはず。
それではお正月の由来とその歴史からその問題を紐解いてきましょう。
お正月の由来
昔から、一年の始まりは「年神様(としがみさま)」という神様が家にやってきて、豊年満作や家内安全をもたらすと考えられていました。
そういった意味で年末になると家の中を大掃除したり、年始には門松やしめ縄を飾ったりするのは年神様をおもてなしするためともいわれています。
お正月の期間
お正月は「月」が付くようにその月一か月間を表します。
よってお正月は1月1日~1月31日までの1か月間のことを指すようです。
1月を正月と呼ぶのは、「正」と言う字に、年の初め、年を改めるという意味があるからのようです。
ただし現在は「お正月休み」などといった期間は1月3日までとしているところが多いようです。
他には正月は家の門に門松を飾る「松の内」までと考えられていたりして、関東では1月7日と考えらていたりします。
江戸時代には全国的に、「松の内」は1月15日とされていて、鏡開きは1月20日と決まっていました。
しかし、旧暦の1651年4月20日に三代将軍徳川家光が亡くなったことで、20日が忌日となるため鏡開きが1月11日に代わり、それに伴い関東を中心に松の内も1月7日までに変更されたといわれています。
大正月と小正月
そして普段はあまり使われませんが、お正月にも大正月や小正月、また二十日正月などいろいろなお正月があり、区別されています。
大正月とは
一般的に大正月とは、元日のことを指したり、元日から七日の「七草粥(ななくさがゆ)」までの期間を指したりします。
現在は1月7日に七草粥を食べて一年の無病息災を祈り、お正月を一旦区切ることが多いです。
小正月とは
元日~1月7日まで(または元日)を大正月と呼ぶのに対して、1月15日を「小正月(こしょうがつ)」と呼びます。
これには中国から伝わってきた太陰太陽暦の旧暦が関係しています。
一年で一番最初の満月である旧暦の1月15日を”年の始まり”としていたのです。
明治時代に、暦が太陽暦の新暦に変わったあとも、名残で1月15日を「小正月」と呼んでいるようです。
小正月」は、正月も働いていた主婦をねぎらう「女正月」と呼んで、男性が女性の代わりに料理などの家事を行う地域もあります。
今ではハッピーマンデー制度により、1月の第二月曜日が「成人の日」とされていますが、以前は1月15日の小正月が「成人の日」とされてきました。
これは元々、新年最初の満月である小正月の日に「元服(げんぷく)」を行っていた名残です。
二十日正月
1月20日は、お正月にお迎えした年神様がお帰りになる日と考えられていて、二十日正月と呼ばれ、正月の祝い納めの日とされています。
地域によって異なりますが、特に関西ではこの日にはお正月の飾り物などを全て片付け終え、締めくくる日とされています。
まとめ
お正月は新しい年の始まりを祝う日本の重要な行事で、新暦の現在は1月1日から15日までの期間が特に盛り上がります。
様々な歴史的要素により、大正月、小正月、二十日正月などがあり、お正月の期間はその地域により変わるようです。
皆さんの住んでる地域、育った地域はどんな感じですか?
新年の挨拶について1月中旬くらいまでは
「あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いいたします」
それ以降の1月いっぱいは
あけましておめでとうございますはつけずに
「今年もどうぞよろしくお願いいたします」
「遅れましたが、あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いいたします」
とかでよいのではないでしょうか。
伝統的な儀式やエピソードを通じて、お正月は歴史により変化しながら、日本の文化として残っていきます。